塗装を失敗しないための
基礎知識Knowledge

「3年前に◯社で塗装したばかりなのに塗装が剥がれてきちゃって…見てもらえないですか?」
このようなお問い合わせをしばしばいただきます。
塗装業界に携わる身として大変お恥ずかしい話ですが、塗装業界は非常にトラブルが多いと言われております。
もちろんサンエキではこのようなことがないよう、細心の注意を払い工事品質を最重要視して作業を行っております。
しかし、このようなトラブルのお声はなかなかなく無くなりません。
なぜ塗装のトラブルが無くならないのかご紹介致します。

屋根・外壁リフォームにおける
トラブルの現状

国土交通省の所管する公益財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」の発表によると、相談内容の約50%が屋根・外壁リフォームに関するトラブルとわかっています。
屋根・外壁リフォームの約9割は塗装工事になりますので、塗装工事によるトラブルがリフォーム業界の中でも非常に大きな割合を占めている状況です。

出所:住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住宅相談と紛争処理の状況」

順位 不具合部位 割合 当該部位に多い不具合事象
1 屋根 27% 雨漏り、塗膜剥がれ
2 外壁 23% 塗膜剥がれ、ひび割れ
3 15% 変形、傾斜、汚れ
4 設備機器 11% 作動不良、漏水
5 内壁 10% クロス剥がれ、ひび割れ
6 開口部・建具 10% 作動不良、変形
出所:住宅リフォーム・紛争処理支援センター

「住宅相談と紛争処理の状況」

屋根・外壁リフォームにおける
トラブルの主な要因

1適切な工事前調査を
実施していない

人間が手術前に必ず検査をするように、建物の何をどう直すべきかを適切に判断するためには、事前にしっかりと調査を実施することが重要です。
本来塗装は手段でしかないはずなのに、残念ながら塗装することが目的化し、塗装することありきで、簡易的な採寸や目視チェックしかしないことがあり、塗装工事のトラブルは後を経ちません。

2基準塗布量が
守られていない

塗料メーカーは各商品ごとに、㎡あたり◯◯kg塗って下さいという基準塗布量を明記しています。
この塗布量が守られることでメーカーが提示している耐久性が発揮されますが、精緻に塗布量を算出せず、床坪あたり◯円や床㎡あたり△円といったような概算算出が多く、結果として塗布量遵守は感覚的になってしまっているケースが多いです。

3塗り重ね乾燥時間が
守られていない

塗装工事は、材料費よりも職人の人件費が占める割合が多い工事となります。
そのため、”いかに早く施工現場を回すか”という視点になりやすいのですが、塗料メーカーは商品ごとに「◯度の環境下では△時間以上塗り重ね時の乾燥時間を確保して下さい」と明示しています。
それを守らないと、結局塗料の効果は発揮できなくなってしまいます。

基準塗布量が
しっかり塗られていないと・・・

基準塗布量を守らないと塗膜厚が変わり、メーカーが明示している耐久年数が発揮されません。
残念ながら塗った瞬間はこの差はわからず、数年経って劣化症状が出ることで初めて気づくことになるのです。

手抜き塗装

手抜き塗装

基準を守った塗装

基準を守った塗装

塗料メーカーが設定している基準塗布量を守った塗膜を確保しないと塗料の本来の性能は発揮されません!

外壁塗装のトラブルが
無くならない理由

1塗った直後は手抜き工事か
判断できない

外壁塗装の手抜き工事は、塗った直後の仕上がりでは判断できません。
必要以上に塗料を薄めて塗ったり、3回塗り重ねをするところを2回しか塗り重ねをしていなかったり、作業時間を縮めるために乾燥時間が短いまま次の塗り作業をしてしまったりなどの不良施工は、時間が経過して初めて劣化症状が発生するからです。
しかし塗った直後の状態だけ見ても、プロでも手抜き工事か否かを見分けることは困難です。
だからと言って、ずっと職人の作業を監視し続けるのも現実的ではありません。
よって、施工する会社の管理力や施工する人の誠実さによって仕上がりが変わってしまうのです。

2無理な値引きによる
施工不良の誘発

「同じ工事を頼むであれば、できるだけ安いところに頼みたい」と思うのが、消費者としての当たり前の考えです。
しかし塗装工事は、契約をしてから1件1件のご自宅にあったオーダーメイドの施工をする商品です。
規格が統一化されている自動車などと違い、値引きをしてもらうと必ず同じ商品になる保証がないものということです。
施工不良を行う業者は、契約を取るために過度な値引きを行い、使う塗料を少なくする・塗り重ね乾燥時間を短縮して作業効率を上げるなどをして、お客様にわからないところで収益が合うように調整しているというのが実情です。

3塗装は10年に1回しか
経験しないため、
お施主様も業者比較が難しい
安価で頻度高く購入するような商品であれば、失敗をしてもまた次に活かすことができ、自然と失敗を防ぐ意思決定に推移していくことができると思います。
しかし塗装は早くて10年に1回しか購買決定をしないため、失敗を活かす経験がなかなかできない上に、内容が専門的でわかりづらいため、なかなか適切な業者比較が難しいと言われています。

屋根・外壁塗装工事のトラブルを
未然に防ぐ方法

1正しい塗布面積を把握する

大前提として、まずは塗装をする建物の塗布面積(塗装をするべき面積)を正しく把握しないと、適切な塗布量算出ができず、塗料メーカーが指定する標準塗装仕様を順守することができません。
より正確な塗布面積を把握するためには、お施主様が所有している図面をもとに、建築専用ソフト(CAD)を活用することがおすすめです。
※図面を所有されていない場合は、建物採寸により、図面を作成してもらいましょう。

建築士のCAD操作
建築士のCAD操作

塗布面積図面
塗布面積図面

2材料と施工が分離した
見積り確認

塗布面積がわかったら、どのメーカーのどの塗料を使う見積りになっているのか確認しましょう。
塗料は商品ごとに基準塗布量が異なります。
これが正しく算出されているか確認するためにも、特にメインの屋根と外壁は「材工一式」表記ではなく、材料費と施工費が分離されているかチェックしましょう。

材料と施工が分離した見積り確認

見積り明細

3予定工期や
施工管理体制の確認

見積り内容の工事を実施する場合、工期はどれぐらいを見込んでいるのか確認しましょう。
工事の内容にもよりますが、戸建物件の塗装をする場合、目安は2〜3週間になります。
あまりにも早すぎる場合は、乾燥時間のルールなどを確認して注意しましょう。
また見積りで算出された塗布量が順守されていることをどういう施工管理体制で確認しているのか聞きましょう。
いくら営業の人が良くても、施工は職人に丸投げでは、言ったことが守られているかは定かではありません。

工事工程表
工事工程表

塗布量の確認
塗布量の確認

サンエキでは、高品質な工事を最優先に考え、公共工事基準同等のルールにて見積書のご提出や施工管理体制をとっております。
ご検討中の方はぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

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