2019.11.22
外壁塗装というと建物に塗料を塗るだけと思われがちですが、実は塗装以外にもさまざまな工程が必要です。
今回は外壁塗装の際にどのような作業を行うのかについて基本的な工事の流れを元にご紹介していきます。
外壁塗装リフォームの基本的な流れは、
1.近隣への挨拶
2.現場確認
3.足場の設置
4.高圧洗浄機による洗浄
5.下地処理
6・養生
7.(塗装)下塗り
8.(塗装)中塗り・上塗り
9.完了検査
10.足場の解体・撤去
の10工程に分かれています。
外壁塗装リフォームがはじまると、毎日作業員が現場に入りますし、臭いや作業音などが周囲に伝わるため、事前に近隣へ挨拶に出向いてご理解いただくことが大切です。
挨拶については、ほとんどの塗装業者が近隣への挨拶を行ってくれますが、業者だけで挨拶回りをするのではなく施主が同行した方が近隣住民の心証は良くなるでしょう。
工事開始前に施工場所を確認し、足場の設置や塗装作業の際に邪魔になりそうな物を撤去します。
この時、勝手に荷物等を移動させてトラブルにならないよう、施主の立ち会いが求められますので、丁寧に扱ってほしいものや汚されたくないものがある場合はこの時点で伝えておきましょう。
高所作業用の足場を設置していきます。
足場の設置には国家資格が必要なため、塗装業者が足場の設置を行えない場合には協力業者がかわりに足場の設置を行います。
外壁に付着した汚れやカビ、藻などを高圧洗浄機を用いて洗い落とします。
もし、汚れが残っていると塗装の仕上がりに影響するため、洗浄は時間をかけて入念に行われます。
外壁にひび割れや外壁材の隙間を埋めているシーリング材の亀裂を補修したり、錆びを落としたりする工程です。
この作業が不十分だと仕上がりが悪くなったり、劣化が早く進んでしまうため、こちらも時間をかけて行います。
塗装の際に窓や室外機などへ塗料が付着しないよう覆ってしまうのが養生です。
汚れてほしくない部分をビニールシートなどで覆いますが、エアコン室外機などの覆うと問題があるものについては事前にどのように養生するか確認しておくと良いでしょう。
下地用塗料を使って行うのが下塗りです。
下塗りは下地と上塗り用塗料の密着力を高め、剥がれにくくするために行います。
こちらも塗装の仕上がりに大きな影響を及ぼす工程ですので、時間をかけて丁寧な作業となります。
下塗りが乾いたら中塗りと上塗りです。
作業を見ると中塗りの時点で十分な仕上がりに思えるかもしれませんが、2回塗装することで塗装のムラが少なく耐久性の高い塗膜をつくることができるため、外壁塗装では基本的に中塗りと上塗りの2度塗装を行います。
塗装工程の終了後、塗り残しや塗料の飛散などが無いか施主立ち会いの下で確認を行います。
もし、立ち会わずに後から気になる部分を指摘した場合、場所次第では足場が無いと対応ができず、対応が大幅に遅れてしまうことがあります。
後で困らないよう、完了検査はできるだけ施主が立ち会うようにしましょう。
確認と手直しが終わったら設置していた足場を解体・撤去して工事は完了です。
外壁塗装リフォームの工程を改めて見てみると、さまざまな作業を行っていることがわかります。
これだけの作業となると作業日数が気になる所ですが、作業にかかる時間は天候等の問題が無ければ、基本的に各工程1日が目安です。
ただし、塗装工程については乾燥を待たなければならない場合があるため、条件次第ですが2日以上かかる可能性もあります。
外壁塗装リフォームは気候条件によってスケジュールが変化しやすい工事ですので、工事を依頼する際にはある程度時間に余裕を持っておくことをおすすめします。