2019.06.27
住宅の外壁塗装は、個別のリフォームとしては比較的費用がかかる工事です。
そのため、消費税の税率が少し変わるだけでも支払い額への影響が大きくなり、例えば塗装費用が約70万円だった場合、消費税が8%なら756,000円ですが、10%に増税された後では770,000円と、これだけで約14,000円も費用が変わってしまいます。
外壁塗装の費用は建坪、つまり塗装が必要な面積によって変化するものですので、大きな家の場合はさらに塗装費用が高額になり、より消費税の増税による変化は大きいものとなるでしょう。
消費税が10%に増税されるタイミングは、2019年の10月です。
現在外壁の塗装リフォームをお考えの方が、費用をできるだけ抑える目的で消費税率8%期間中に工事を行うためには、どのような点に注意すると良いのでしょうか?
2019年6月現在のタイミングで消費税8%のまま塗装リフォームを行うためには、どのような条件が求められるのでしょうか?
消費税の支払いタイミングは、基本的にリフォーム工事が完了して引き渡しを行い、費用を全て支払う段階で行います。
つまり、2019年10月に消費税が10%になる場合、2019年9月末日までにリフォーム工事が完了し、引き渡しが終わっていなければなりません。
もし、工事が伸びて引き渡しが10月にずれ込んでしまった場合には消費税が10%で計算されてしまいますので、注意しておきましょう。
ちなみに、消費増税に関する特例も用意されており、この制度を利用すると10月以降の引き渡しでも消費税を8%で計算することができたのですが、残念ながらこの制度は2019年3月末日までに業者と契約を結んだ場合となっているため、2019年6月現在では利用することができません。
消費税8%の間に外壁塗装などのリフォームを完了させるためのポイントについてご紹介します。
まずひとつめのポイントは、リフォーム契約を結ぶ際に、必ず9月末日までに引き渡しが可能かどうか確認しておくことです。
塗装リフォームのスケジュールは順調に進んだ場合、約2週間が目安ですが、強風や大雨などの天候不順があった場合、工事を行うことができないため、それだけ完成が延びてしまいます。
ふたつめのポイントは、できるだけ早く工事を開始してもらうことです。
塗装リフォームの工期は約2週間が目安ですが、あくまでこれは工事が順調に進んだ場合のため、これからの台風シーズンを考慮すると、予定通り工事が進む可能性は低いと考えられます。
また、増税が行われる時期には、増税前にリフォームを終わらせたい方が増加するため、業者側のスケジュールに空きがなく、すぐに工事に取りかかれないということも考えられるでしょう。
消費税が8%の間に外壁塗装リフォームを行うためには、2019年の9月末日までに確実に引き渡しされることが重要です。
リフォーム会社のスケジュールや天候などを考慮すると、遅くとも7月中旬頃には契約を結んでおいた方が安心だと言えるでしょう。
特にリフォーム会社のスケジュールについては、駆け込み需要も相まって既に埋まりつつある状況ですので、外壁塗装をお考えの方は、問い合わせや相談だけでも行っておくことをおすすめします。