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建物劣化診断で前回工事の不具合が発覚

2016.08.22

先日ご自宅の建物劣化診断依頼を頂き、ご自宅の劣化状況をチェックさせて頂きました。

前回一度塗装をされているご自宅で、塗装後10年以上経過しているため、再塗装をご検討中とのことで、その前に一度建物の劣化状況を調査するということが目的でした。

今回の調査により、前回の工事不具合が2点見つかりました。

①屋根の縁切り不良

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屋根はスレートと呼ばれる種類の屋根材が使われていました。

通常スレートは、屋根材同士の重なり部分に隙間があることで、内部に侵入した水が勾配を利用して抜け出ていく設計になっていますが、前回塗装時に「縁切り」という工程を怠ったため、水の排水口となっている隙間がなくなり、水が屋根材同士の重なり部分に滞留し、黒い染みになってしまっていました。

このような状態が長く続くと、屋根材が傷んでいってしまうため、再度「縁切り」を行い、水の排水口を作ってあげる必要があります。

 

②水切り部分を埋めてしまったことによる外壁の腐食

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こちらは1F屋根上と壁の接点部分です。

こちらのご自宅の外壁は窯業系サイディングが使われており、通気工法という工法で施工されています。そのため湿気や水が裏の空洞部分から下に抜け出すような設計になっています。

しかし前回工事時に、換気や排水口の役割を担っている隙間がシーリング材で埋められてしまっていたのです。そのため、1F屋根上と壁の取り合い部分に水が溜まり、外壁が腐食してしまったという事象が起きていたため、壁の部分交換が必要となってしまいました。

 

上記以外にも今回の建物劣化調査で見つかった経年劣化症状は複数ありますが、上記のような劣化は前回適切な工事をしておけば防げたものになります。

適切な知識を持った業者や職人に工事をお願いすることが、大切なご自宅を守るためにはとても重要なことになります。

ご自宅の健康診断のためにも、そろそろメンテナンスをお考えという方は、工事前にまず建物劣化診断をご実施してみてはいかがでしょうか?

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