2020.04.01
天井や壁紙に覚えのない染みが出来ている、気がつけば床に水たまりが出来ている、これは典型的な雨漏りのサインです。
雨漏りをそのまま放置していると、壁紙だけでなく建物内部の木材などが腐って建物の強度が低下したり、大規模なカビの温床となって健康被害を及ぼしたりします。
また、雨漏りの影響が大きくなると、修繕にかかる費用も高額になってしまうでしょう。
いち早く雨漏りの原因を見つけ、被害の拡大を防ぐために、今回は典型的な雨漏りの原因と応急処置の方法についてご紹介します。
雨漏りの原因としてよくイメージされるのが、屋根付近の老朽化や破損によって起こるものです。
これは、屋根材や屋根に相当する部分が破損、老朽化で防水性が低下し、雨水の浸入を防止できなくなったというもので、台風や地震などで建物に大きな負荷がかかった場合や、耐用年数を超えた屋根材を使い続けている場合、塗料が劣化した場合などに発生します。
応急処置としては、原因部位が広範囲にわたる場合はブルーシートで覆う、亀裂や剥がれなど小規模な場合は住宅用シリコンシーラントを充填して埋める方法が用いられます。
ただ、屋根由来の雨漏りに対処するためには、屋根の上に登らなければならないため、作業を行う際には転落防止対策が必須です。
また、老朽化した屋根材の場合、屋根の上を歩くだけで破損してしまう可能性が高いため、自分で雨漏りの対処をするのはあまりおすすめできません。
屋根由来の雨漏りを見つけた場合は、できるだけ早くリフォーム業者などに連絡し、原因の究明と修繕をお願いしてください。
雨漏りと言えば屋根のイメージですが、それ以外の部分でも雨漏りは起こります。
屋根以外から発生する雨漏りで多いのは、外壁に発生したひび割れや、サッシ類と外壁の隙間を埋めているコーキングの隙間から発生するものなどです。
特にコーキングについては雨漏りの原因となりやすい部位ですので、壁からの雨漏りがある場合にはまずコーキング部分を確認してみると良いでしょう。
応急処置の方法としては、市販の変成シリコンシーラントなどで隙間を埋める方法などがあります。
ただし、シーラントは基本的に古いものに重ね塗りすると十分な接着力を発揮することが出来ないため、できるだけ早くリフォーム業者にシーラントの打ち直しを依頼してください。
外壁の破損については、ブルーシートを貼り付ける、こちらもシーラントを塗って塞ぐといった応急処置の方法があります。
雨漏りが室内から確認できる状況というのは、すでに目に見えない部分、例えば屋根裏や壁内部に大量の雨水が浸入している可能性が高いと言えます。
このような状況をそのまま放置していると、柱や梁が腐り建物が傾くだけではなく、最悪の場合倒壊にも繋がってしまいます。
雨漏りは住宅に発生するトラブルの中でも特に緊急性の高いものです。
発見したらできるだけ早くリフォーム業者などに連絡し、被害が拡大する前に対処してください。
ご連絡の際には、雨漏りの箇所や雨漏りが起こるタイミング、漏れている水の量や勢いなどを伝えるとスムーズに話が進みますので、可能ならあらかじめメモしておくと良いでしょう。
2020.04.20
2020.04.14