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塗装が壁をクリーニングする光触媒塗料とは

2019.06.19

気になる外壁の汚れには光触媒塗料が効果的

突然ですが、外壁の汚れはどのような原因で発生するかご存じですか? 一般的に、風で巻き上げられた土埃や自動車などの排気ガス、湿気が原因のカビや苔が外壁が汚れる要因とされています。 特に土埃や排気ガスによる汚れは、年間を通して常に発生しているため、外壁を美しく保つためには定期的な洗浄が欠かせません。 しかし、定期的に建物の外壁を洗浄するとなると、水を掛けたりブラシで擦ったりしなければなりませんし、何より高い場所は自力で掃除するのは難しく、かと言ってプロに任せると費用がかかってしまいます。 そこでおすすめなのが塗料そのものが土埃や排気ガスの付着を抑え、さらには雨水で洗浄までできてしまう『光触媒塗料』です。  

光触媒塗料とはどのような塗料なのか?

光触媒塗料とは、太陽光に反応して汚れを分解する触媒が含まれた塗料のことです。 この触媒には主に酸化チタンが用いられており、住宅の外壁に塗布するだけでこびり付いた排気ガスなどの油汚れを分解し、雨で流れ落ちやすくしてくれます。 さらに、光触媒塗料に用いられている触媒には親水性(水になじみやすい効果)があり、建物が静電気を帯びにくくしてくれるという働きもあるため、土埃などが静電気によって外壁に付着するのを防いでくれるのです。 親水性については、外壁表面で雨水が水滴になりにくいというメリットもあり、この力によって雨が降ると外壁に満遍なく水が流れ、汚れがムラなく流れ落ちます。 つまり、光触媒塗料とは、触媒を用いた太陽光による排気ガス汚れの分解と、親水性による静電気防止、雨水による洗浄が特徴の塗料と言うわけです。  

光触媒塗料には空気を浄化する力もある

光触媒塗料に用いられている酸化チタンに日光が当たると、酸素が化学変化し、活性酸素が生まれます。 酸化水素というと、アンチエイジング界隈で目の敵にされている印象がありますが、実は排気ガスなどに含まれる窒素酸化物を酸化させ無害化する効果があるのです。 ある試算では、一戸建て住宅の外壁に光触媒塗料を塗るだけでテニスコート4面分の空気を浄化できるというものもあります。  

耐用年数はフッ素塗料と同等

塗料そのものが外壁や周辺の空気を美しく保ってくれる光触媒塗料ですが、塗装そのものの耐久性はどれくらいあるのでしょうか? 一般的に外壁塗装に用いられている塗料の寿命は、ウレタン塗料が約5年、シリコン塗料が約10年、フッ素塗料や無機塗料は約15年とされています。 光触媒塗料の寿命は、フッ素や無機塗料と同じく約15年とされていますので、長期間外壁を美しい状態に保つことができるでしょう。 ただし、施工費用についてもフッ素塗料や無機塗料と同水準と、やや割高な部類に入る点には注意が必要です。 とは言え、光触媒塗料は耐用年数が長く、外壁の状態も長期間美しく保てる塗料ですので、塗り替えにかかる費用やメンテナンスの費用などを考慮してみると単年あたりのコストは他の塗料とそれほど変わりません。 初期費用はやや割高ですが、手間を掛けずに住宅の外壁を綺麗に保ちたいという方は、光触媒塗料がおすすめです。

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