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モニエル瓦の塗装前に知っておきたいいくつかのこと

2020.03.11

モニエル瓦の塗装前に知っておきたいいくつかのこと

自宅のモニエル瓦に色褪せやヒビ割れなどの症状が見られるようになったら、塗装などのリフォームを考えるタイミングと言えます。

モニエル瓦に多い劣化の症状とモニエル瓦の特徴、塗装リフォームを行う際に注意しなければならないポイントについてご紹介します。

 

モニエル瓦の特徴

モニエル瓦とは欧州で開発されたセメント製の瓦で、セメントと砂を混ぜた材料に圧力をかけて成型して作られます。

基本的な材料がセメントと砂のため、乾燥しても防水性能がありません。

そのため、モニエル瓦をはじめとするセメント系洋瓦では、仕上げ時にスラリーというセメントに着色剤等を混ぜたものを表面に吹き付けた後、樹脂系のクリアー塗料を施して防水性を確保しています。

 

モニエル瓦は塗装が難しい?

モニエル瓦はその製造工程上、形状とカラーリングの自由度が高いだけでなく、クリア層とスラリー層の2つの層で防水しているため、高性能で扱いやすい優れた製品です。

しかし、塗装リフォームの対象として考えた場合、モニエル瓦は屋根材の中でも特に作業が難しい製品だと言われています。

モニエル瓦の塗装が難しい理由は、防水とデザインのために施されているスラリー層です。

スラリー層は『層』とあるように本体の瓦部分と一体化しているのではなく、塗料やコーティングのように表面を覆う形で塗られています。

そのため、経年劣化が進むと、スラリー層のみが脆くなって剥がれるという症状を起こすのですが、塗装の際にもしスラリー層の除去が不十分だった場合、新しく塗った塗料ごとスラリー層が脱落し、塗装ごと剥がれてしまいます。

つまり、モニエル瓦の塗装リフォームでは、スラリー層が全く残らないよう細心の注意はらってハツリ(スラリー層を剥がす作業)を行わなければ施工不良が高い確率で起こることから、塗装リフォームの難易度が高いとされているのです。

 

モニエル瓦の塗装リフォームで注意すること

モニエル瓦の塗装リフォームで重要となるスラリー層の除去作業では、粉塵や高圧洗浄にともなう汚れた水の飛散などが起こるため、周辺に汚れが飛び散らないよう、十分な養生を施す必要があります。

スラリー層の除去作業も含め、モニエル瓦の塗装リフォームは知識と経験が欠かせないものですので、リフォームを依頼する際にはできるだけ経験のあるリフォーム業者を探すようにしてください。

 

モニエル瓦の塗装リフォームを行う目安

モニエル瓦のリフォーム・メンテナンスはどのような症状を目安に行うと良いのでしょうか?

モニエル瓦に起こる劣化症状は

・ひび割れ、瓦のズレ

・塗装の剥離、チョーキング

の2種類です。

ひび割れや瓦のズレについては、症状が酷くなければ部分的に瓦を交換したり、専用の補修剤を充填したりして対処しますが、症状が広範囲にわたる場合は葺き替えを行います。

塗装の剥離、チョーキングについては、塗装リフォームによる対処が主流です。

ただ、こちらの場合も瓦本体の劣化が見られる場合は葺き替えが必要となる可能性がありますので、リフォーム会社等に連絡して確認してもらうと良いでしょう。

 

早期のメンテナンスが屋根の寿命を延ばす

モニエル瓦に限らず、屋根は雨や風に晒されやすい場所のため、防水性が低下した状態が続いた分だけ屋根そのものが傷みます。

定期的に屋根の状態を確認し、割れや欠け、色落ちなどの症状をいち早く見つけ、適切なメンテナンスを施すことが屋根の寿命を延ばすための重要なポイントと言えるでしょう。