2020.04.14
雨漏りと言えば、天井などから水が染み出す、水滴が落ちるといったイメージを持たれる方も多いでしょう。
しかし、壁や天井には一般的に断熱材などが埋め込まれているため、多少の雨漏りでは室内から状況を把握することが気付かないままに壁内部や天井裏がカビだらけになったり、柱や梁が腐ってしまったりすることがあります。
このような状況になると、修繕の際に壁や天井を剥がして傷んだ部分を交換しなければならず、多額の費用がかかってしまいます。
発見が難しいにもかかわらず、放置すると多大な被害が発生する雨漏りをどう見つければ良いのでしょうか?
自力で出来る確認方法と業者に依頼した際に用いられる専門的な確認方、そして信頼できる業者の選び方についてご紹介します。
ご自分で雨漏りの発生原因を探る、または危険な箇所を探す場合は、雨漏りが起こりやすい場所を目視で確認します。
屋根なら瓦などの屋根材に破損や変形、脱落が起こっていないか、隙間を塞いでいるコーキングや漆喰に亀裂などが生じていないか調べます。
外壁の場合は屋根の場合と同じくサッシ類と外壁の隙間などに充填されているコーキングに亀裂などが無いか、外壁に亀裂や剥がれ、塗装の劣化が無いかを調べましょう。
https://protimes.saneki.co.jp/blog/2633/
より詳しい調査の方法、原因についてはこちらの記事にまとめてありますので、気になるという方は是非ご覧ください。
雨漏りの原因が自力ではわからない場合には業者に調査を依頼すると良いでしょう。
調査の方法は、
1.目視による調査
2.散水調査
3.赤外線サーモグラフィー調査
の3種類が一般的です。
目視調査では、天井裏を覗いたり屋根に登ったりして侵入した雨水の痕跡を捜し、雨漏り箇所を特定する方法です。
痕跡が十分に残っていればすぐに原因箇所を特定出来ますし、何より費用が割安なため、コストを抑えたい場合におすすめの方法と言えるでしょう。
ただし、痕跡が残っていない場合や検査員の経験不足などによって調査しきれない可能性がある点には注意しておきましょう。
散水調査とは、雨漏りの原因と予想される箇所へ実際に水をかけて雨水が浸入しているかどうかを調べる方法です。
実際に雨漏りを発生させて調査を行うため、より高精度な調査ができますが、屋根などの高所作業の場合は足場の設置が必要となるため、目視調査に比べてやや調査費用がかかります。
散水調査の中には、発光塗料を混ぜた検査液を吹き付け、紫外線で経路を調査する発光液調査というものもあり、こちらは複数経路の雨漏りが疑われる場合などに用いられています。
赤外線サーモグラフィー調査とは、建物を赤外線カメラで撮影して雨漏りの有無を調べる方法です。
断熱材への染み込みなど、目視での確認が難しいと考えられる場合などに用いられますが、赤外線カメラの特性上濡れて温度が下がっていないと判別がつきにくいため、散水調査後に確認する方法も用いられています。
温度差で浸水部を確認できるため、精度の高い調査が可能ですが、専門の機材を用いるため、費用が割高になる傾向があります。
雨漏りの調査を業者に依頼する場合、どうやって業者を選べばよいのでしょうか?
基本的な業者の選び方はリフォーム業者を選ぶ場合とあまり違いはありません。
・雨漏り調査の経験が豊富かどうか
・専門の資格を持っているか(雨漏り診断士)
・調査方法などの説明をしっかりと行い、契約を急がない
この3点を中心に探せばある程度信頼できる業者を絞り込むことができるでしょう。
また、地域密着型の業者なら、店舗が近いので対応が早く、小回りが効くのでおすすめです。
2020.04.20
2020.04.07