2019.05.29
今年も暑い夏がやってきました。
5月にもかかわらず北海道で40度の気温を記録、神奈川県でも5月26日に厚木市で31.6度と、20年前なら真夏とも言える気温となっています。
このような気候では熱中症の危険があるため、早めの水分補給とエアコンによる室温の低下が欠かせません。
しかし、外気温が高い状態や日光が強い状態では、建物そのものが過熱するため、エアコンで室温を快適な状態に保とうとした場合、どうしても電気代がかさんでしまいます。
電気代を節約しつつ、快適な住宅を作るためには、外気温による室温への影響を抑えること、つまり『断熱』『遮熱』を住宅に施すことが重要です。
リフォームによる建物の断熱性の向上では、断熱材を屋根裏や壁内部に追加する方法がよく用いられていますが、塗装でもある程度の遮熱効果を得ることができます。
このような目的で用いられる『遮熱塗料』とはどのようなものなのでしょうか。
一般的な遮熱塗料の特徴と、リフォームで外壁や屋根に遮熱塗料を用いた際の効果について見てみましょう。
遮熱塗料というと、熱が伝わるのを防ぐものというイメージがありますが、実際には太陽光に含まれる赤外線を弾くことで熱の発生を抑えています。
そのため、遮熱塗料を塗ると、冬場に建物が温まりにくくなる傾向があるのです。
冬場に寒くなってしまうとなると、遮熱塗料のありがたみが薄れてしまいますが、実は遮熱塗料を使っても冬場の室温はそれほど変わりません。
これは、夏と冬で太陽光のあたり方が変わることが理由です。
夏場の日光は高い位置から降り注ぐため、主に屋根に当たりますが、冬場は太陽の位置が低くなり、壁にも多くの日光が当たります。
つまり、屋根にのみ遮熱塗料を塗っておけば、夏の日差しを屋根で防ぎつつ、冬の日光を壁で吸収するという使い分けができるのです。
実際に遮熱塗料を屋根に塗布した場合、どれくらいの効果が見込めるのでしょうか?
アステックペイントの遮熱塗料、『スーパーシャネツサーモ』の場合、屋根表面の温度は施工前の約60度から施工後約40度に低下したというデータがあります。
このデータは比較的温度が上がりやすい緑系の色を用いたものですので、温度が上がりにくい色を選べばもっと効果的に屋根の温度を下げることができるでしょう。
気象庁の発表では、2019年の夏は例年並みかやや低めの気温となると予想されています。
例年並みか低めの気温と聞くと過ごしやすい夏と思ってしまいますが、ここ数年間の夏場の気温は35度を超えることも珍しくありません。
天気が良く工事が進みやすい今の時期は塗装リフォームに最も適した時期と言えます。
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