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屋根の塗装は素材によって変わる!屋根材別の塗装方法をご紹介します

2020.01.29

住宅の屋根には、ガルバリウム鋼板を用いた金属屋根、薄く加工した石系素材を用いるスレート、モルタルを成型して作るモニエル瓦(モルタル瓦)などがあります。

これらの屋根材は、それぞれ材質も特性も異なるもののため、塗装リフォームを行う際には、屋根材にあった工法で作業を行わなければなりません。

今回は一般的に広く用いられている屋根材の塗装リフォーム方法をご紹介します。

 

サイディング・トタンなどの金属屋根の再塗装方法

ガルバリウム鋼板とは、鋼の板にアルミや亜鉛、シリコンの合金をメッキした建材です。

亜鉛のみをメッキしたトタンに比べ、アルミやシリコン等を加えることで耐蝕性が格段に向上しており、一般的に約20年の耐用年数があるとされています。

トタンの場合は環境にもよりますが、10年前後が耐用年数の目安です。

塗装リフォームの方法については、どちらの場合も基本的な作業そのものは同じです。

まず、サビやメッキの浮いた部分を真鍮ブラシ等できれいに取り除いてから高圧放水機等で洗浄。

洗浄後に釘を打ち直したり、破損している部分の補修を行い、下塗りを実施します。

この時、トタンにはトタン用サビ止め塗料を、ガルバリウム鋼板には塗料の接合を高める専用のプライマーを用います。

後は中塗り・上塗りを行えば塗装リフォームは完了です。

 

スレート・モニエル瓦の塗装方法

スレートとは、粘板岩(ねんばんがん)という板状に剥がれやすい岩石を用いた屋根材です。

高い防火性・防水性を持つ高級建材で、東京駅の丸の内側などに用いられていますが、一般家屋にはほとんど用いられていません。

一般住宅用の屋根材としては、モルタルにガラス繊維や合成繊維を配合して成型した人工スレートが用いられています。

モニエル瓦は人工スレートと同じく、モルタルやセメントを原材料に製造される屋根材で、安価にもかかわらず形状や色の自由度が高いとして人気です。

人工スレートもセメント瓦も基本的な材質は同じのため、塗装工程もよく似ています。

作業はまず高圧洗浄機による洗浄を実施。

モニエル瓦の場合は、洗浄の前に金属ヘラ等で塗膜を剥がす『ハツリ』という作業を行います。

その後、ひび割れ及び鉄部のサビ補修を行いシーラー等の下塗り剤を塗布、最後に中塗りと上塗りを行って完成です。

スレートには天然の粘板岩を用いたものもありますが、こちらは和瓦並に耐久性があるため、塗装等のメンテナンスはまず行いません。

もし割れや欠け等の問題が起こった場合には、施工した会社に修理を依頼すると良いでしょう。

 

屋根材によっては塗装回数に上限がある

屋根を塗装リフォームすれば屋根材の耐用年数を大幅に延ばすことができますが、人工スレートについては、複数回の塗装リフォームが難しい場合があります。

人工スレートはリフォームの際に塗装を剥がさずに施工する必要があるため、何度も塗装を繰り返すと塗膜の厚みが限界を迎え、塗装が割れやすくなってしまうのです。

一般的に人工スレートの塗装限界は3回までとされていますので、塗装回数が3回を超える場合は塗装ではなく葺き替えを行うようにしてください。

また、他の屋根材についても、サビや割れ、浮きなどの破損が進行している場合は塗装による対処が難しくなるため、葺き替えリフォームが必要です。

 

住宅の屋根は使用している屋根材によって塗装の方法もメンテナンスの方法も変わります。

自宅の屋根をどうしようか迷っている方は、当店までお気軽にご連絡・ご相談ください。

 

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