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金属屋根の形状と特徴

2016.06.21

前回の金属屋根の種類のご紹介に続き、本日は金属屋根の形状や特徴をご紹介します。

金属屋根の形状

①瓦棒葺き

屋根の流れ方向に取り付けられた瓦棒心木を継目として、長尺の金属板を組み合わせる工法です。瓦棒心木を使用しない工法もあります。急なこう配を必要としないので、金属屋根で一般的に取り入れられています。

瓦棒

②立はぜ葺き

屋根の流れ方向に長尺の金属板を配置し、両端部のはぜ同士を締め付けて組み合わせる工法です。外見は瓦棒葺きと似ています。

立ちはぜ

③平葺き

小単位の金属板を重ねて、4方向に曲げられたはぜで金属板を組み合わせる工法です。一文字葺きや菱葺きなどがあり、それぞれ異なった外見を作りだします。

hira

④折半葺き

波型に加工された金属板で屋根を敷く工法です。工場や倉庫などの鉄骨の建物の屋根としてよく使われています。

seppan

金属屋根の特徴

特徴① デザインの自由度が高い

金属屋根は重ね合わせで葺く瓦や、スレートと違い、雨水の浸入する隙間がありません。そのため、勾配の緩い屋根にも用いることができます。また、加工性が高いので、曲面の屋根にも対応することができます。

特徴② 断熱性能が低い

金属屋根は熱伝導率が高く、断熱性能が低いというとくちょうがあります。その弱点を補うために、小屋裏換気、屋根通気工法は効果的です。

屋根面の日射熱の吸収を抑える処理も重要です。明るい色にすることで日射反射率が高くなり、遮熱性能が高まります。ただ、近隣への屋根の照り返しには注意が必要です。

特徴③ 響く雨音

金属屋根の特徴として、遮音性の低さが挙げられます。そのため雨音が室内に伝わりやすく、金属板の裏側に断熱を兼ねて、制振材を張り合わせるなどの対策が必要となります。用途や、シチュエーションによっては、雨音が情緒的な雰囲気を醸し出すので、あえて対策を施さないといった場合もあります。

金属屋根ご検討の方は、ぜひご参考にしてみてください。

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