2019.10.30
外壁の塗装リフォームでは、作業を行う場所が屋外に面した環境のため、どうしても気温や湿度などの影響を受けやすくなってしまいます。
今回は外壁塗装で注意しなければならない気温や湿度についてと、塗装を行うのに向いた時期についてご紹介していきます。
住宅外壁に用いられている塗料は、大抵の場合施工条件として『湿度85%以下、気温5度以上』と設定されています。
これは、ほとんどの塗料メーカーが導入している条件で、この範囲を外れた環境では十分な仕上がりが期待できません。
つまり、外壁塗装リフォームを行う際には、この設定された条件を守りつつ作業を行う必要があります。
塗料に設定された施工条件を考えた場合、気温がある程度高く、気候がやや乾燥している環境が工事に最適な時期だと言えます。
日本の気候で考えた場合、地域にもよりますが、気温が5度以下にならないのは春先から秋の終わりごろまで、湿度の関しては雨にも左右されますが、春か秋頃なら雨が比較的少なくなるので塗装に向いている季節だといえるでしょう。
春や秋などの塗装が行いやすい時期はそれだけリフォームが集中する時期でもあります。
そのため、工事を依頼してもすぐに作業に入れなかったり、希望する日時での作業が難しくなったりするでしょう。
また、そもそも予約が一杯で工事してくれるリフォーム会社を見つけられないなんてことも考えられます。
このような場合には、夏や冬といった塗装に向いていない季節でも塗装を行うことができます。
塗料に設定された施工条件は『湿度85%以下、気温5度以上』です。
つまり、夏や冬でもこれらの条件を満たしていれば、問題なく塗装を行うことができます。
施工条件さえ守れば、夏や冬でも問題なく外壁塗装リフォームを行うことができますが、作業が可能なタイミングは慎重に選ばなければなりません。
夏の場合は雨が降ると工事が難しくなるのでスケジュールが延期になりますし、冬場は気温の変化と乾燥時間を考慮しながらの作業が必要です。
これらの理由から、夏や冬に塗装リフォームを行う場合、春や秋に比べて作業にかかる日数が長くなる傾向があります。
比較的環境に左右されにくい油性塗料を用いる場合はスケジュール通り進むこともありますが、湿気や冷気に影響されやすい水性塗料を用いる場合については、作業の遅れをある程度考慮した方が良いでしょう。
夏や冬に塗装リフォームを行う場合には、リフォーム会社とよく相談し、作業性が高い油性塗料を用いたり、ある程度の工期延長を考慮した上での作業スケジュールを立てたりすることをおすすめします。