2019.10.18
自宅の定期点検の際などに、担当者から外壁の劣化を指摘されたり、同じ時期に建てられた住宅が外壁の塗り替えを行ったりしていると、自宅も同じように塗り替えを行った方が良いのか迷ってしまいます。
とはいえ、外壁の塗り替えリフォームを行うとなると、それなりに費用がかかってしまうため、できれば塗り替えを行う回数は少なく抑えたいと考える方も多いでしょう。
今回は、外壁塗装リフォームがなぜ必要なのかについてと、リフォームを行うタイミングについてご紹介します。
住宅の外壁には、サイディングやタイル、モルタルなどさまざまな材料が用いられていますが、どの材料を用いている場合でも、基本的にコーティングや塗装が施されています。
これは、外壁材に雨水や日光が直接触れるのを防ぐ目的で施工されているのですが、もし何らかの理由でこれらのコーティングが失われてしまうとどのような問題が起こるのでしょうか?
住宅の外壁に用いられている材料は、そのままの状態で十分な耐水性を持っているというわけではありません。
モルタルは水分が染みこみやすいという性質がありますし、金属製サイディングはそのままだと錆びます。
窯業系サイディングの場合は、ある程度の耐水性を持っている製品もありますが、こちらはひび割れやサイディングの隙間を埋めるシーリング材の劣化による防水性の低下を考えなければなりません。
外壁塗装というと、どうしても住宅の見た目に関わるポイントと考えられがちですが、実は見た目ではなく、建物の状態を保つために必要なものなのです。
もし、何らかの理由で外壁塗装やコーティングが失われてしまうと、建物内部に浸入した雨水によって、柱や梁などの構造物が劣化したり、カビによる健康被害が起きたりします。
外壁の塗り替えはどのようなタイミングで行うと良いのでしょうか?
塗装で仕上げられた外壁の場合、
・塗装の艶が失われる
・色褪せが起きる
・塗装面に白い粉が浮く『チョーキング』が起こる
・苔やカビなどが生えてくる
などの症状が起こりますが、これは全て塗装の劣化を示しています。
ご自宅の外壁を確認し、もしこのような症状が起きていたら、リフォーム会社に連絡して外壁の状態をプロの目で調査してもらうと良いでしょう。
窯業系サイディングなどの劣化が起こりにくい外壁の場合については、表面ではなくサイディング材の隙間を埋めているシーリング材部分を確認してください。
シーリング材部分に細かなひび割れができていたり、指で押した際に弾力が感じられなくなったりしている場合は、外壁のリフォームを行うタイミングだと言えます。
一般的に、新築してから外壁の塗り替えを行うまでのタイミングは、約10年が目安とされています。
もちろん、新築時に用いた塗料や外壁の種類によって塗り替えまでの期間は変わるので、10年より早く劣化症状が発生する場合もあります。
また、外壁の劣化は周辺環境や建物の向きなどによっても変化するので、築7年を過ぎたぐらいのタイミングで目視による劣化チェックを行い、劣化が見られたらリフォームの準備を行うと良いでしょう。